文献

J-GLOBAL ID：201402210165656829   整理番号：14A0763085

東京港における高潮・津波の危険予測

PREDICTING THE RISK OF STORM SURGE AND TSUNAMI IN TOKYO PORT

著者 (2件)： 高畠知行 (大成建設株式会社) ,  柴山知也 (早稲田大学 理工学術院 社会環境工学科)
資料名： 土木学会論文集 B3(海洋開発)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B3 (Ocean Engineering) (Web))
巻： 68  号： 2  ページ： I.894-I.899 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： U0288A  ISSN： 2185-4688  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は,東京港での高潮・津波の伝播特性を数値計算モデルにより予測したものである.高潮数値解析では,様々な経路を通過する台風を視野に入れて検討を行い,東京港に発生しうる最高水位とその台風経路を明らかにした.津波数値解析では,元禄地震津波,三浦半島断層群-鴨川低地帯地震津波,慶長地震津波の3つの津波を対象として解析を行った.その結果,慶長地震津波の場合に東京港で最も高い水位上昇が発生すること,東京湾全体では湾奥部よりも湾口部で高い水位が生じることが分かった.氾濫数値解析では,防護構造物の機能不全時を仮定して計算を行い,東京港沿岸部における津波氾濫の可能性を明らかにした.計算により江東デルタ地区や堤外地の多くで陸上氾濫が生じることが予測され,東京湾岸部における津波防災対策の再検討の必要性を示唆する結果を得た.(著者抄録)

シソーラス用語： *港湾 ,  *高潮 ,  *津波 ,  予測 ,  数学モデル ,  数値計算 ,  水位 ,  台風 ,  流出解析
準シソーラス用語： 危険予測 ,  東京港 ,  氾濫解析

分類 (3件)： 港湾工学一般  (RC15010W) ,  波浪,潮流  (DC06040R) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (11件)：

• 1) 柴山知也,佐藤慎司,和田雅人:東京湾の津波計算と海上交通の安全性,日本沿岸域会議論文集 Vol. 1, pp. 37-42, 1989.
• 2) 柴山知也,大平幸一郎:首都直下地震による東京湾内津波の挙動と災害危険度の評価,海洋開発論文集,26巻,pp. 219-223, 2010.
• 3) 土屋義人,山下隆男,岡扶樹:2レベルモデルによる高潮の追算-台風7916号による大阪湾の高潮-,第28回海岸工学論文集,pp. 54-58, 1981.
• 4) 柴山知也,岡安章夫,土岐道夫:2レベルモデルを用いた東京湾の高潮計算,海洋開発論文集 Vol. 6, pp. 77-82,1990.
• 5) 後藤智明,小川由信:Leap-frog法を用いた津波の数値計算法,東北大学資料,52p., 1982.

タイトルに関連する用語 (4件)： 東京港 ,  高潮 ,  津波 ,  危険予測