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J-GLOBAL ID：201402210382304485   整理番号：14A0185646

多点制御法と音声の残差信号分解法を組み合わせた音のエリア再生法

著者 (3件)： 安枝和哉 (龍谷大 大学院理工学研究科) ,  野村浩一 (富士通エフサス) ,  片岡章俊 (龍谷大 理工)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 A  (IEICE Transaction on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences (Japan Edition))
巻： J97-A  号： 2  ページ： 77-85  発行年： 2014年02月01日 
JST資料番号： S0621A  ISSN： 0913-5707  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 音を任意の方向に再生する手法として,多点制御法と信号分解法が提案されている。多点制御法は境界音場制御の原理に基づき,各方向に制御点を設けることでエリア再生を実現する手法である。しかし,目的方向外で音圧は抑圧されるが,品質に劣化がないため,音声内容が漏洩する可能性がある。一方,信号分解法は信号を複数のサブ信号に分解し,目的方向で位相が合うようにフィルタを設計し,空間上で再合成する手法である。この信号分解法は個々のスピーカにそれぞれ異なる信号を入力するため,目的方向外での明瞭度は低下するが,目的方向においてもわずかな位相のずれによって品質の劣化が大きくなってしまうという問題がある。本論文では,多点制御法と信号分解法を組み合わせ,信号分解処理によって音声をサブ信号に分解し,多点制御法を適用することで目的方向では高品質に再生され,目的方向外では音圧を下げ,位相のずれによって音声の内容を聞き取り難くするエリア再生法を提案する。(著者抄録)

シソーラス用語： 再生 ,  *音声処理 ,  改変 ,  *局所性 ,  指向性 ,  アレイ ,  アクティブ制御 ,  音場 ,  分解
準シソーラス用語： *音声再生 ,  *局所化 ,  スピーカアレイ ,  境界音場制御 ,  信号分解

分類 (2件)： 音響信号処理  (BB03050C) ,  オーディオ機器  (NC06010U)

引用文献 (12件)：

• 山川高史,秦 雅人,藤原 舞,清水 寧,"薬局におけるカウンターと待合席間のスピーチプライバシーソリューションの一提案,"音響秋季講論集,pp.1123-1126,2011.
• 伊勢史郎,"キルヒホッフ-ヘルムホルツ積分方程式と逆システム理論に基づく音場制御の原理,"音響誌,vol.53,no.9,pp.706-713,1997.
• 榎本成悟,伊勢史郎,"境界音場制御の原理を用いた指向性スピーカシステムの提案,"信学論(A),vol.J87-A,no.4,pp.431-438,April 2004.
• 植松 尚,羽田陽一,片岡章俊,"エリア内の再生特性を考慮した音の局所的再生,"音響誌,vol.62,no.2,pp.89-97,2004.
• 羽田陽一,片岡章俊,"自由空間伝達関数を用いた多点制御に基づく小型スピーカアレーの実空間性能,"音響春季講論集,pp.631-632,2008.

タイトルに関連する用語 (6件)： 制御法 ,  音声 ,  残差信号 ,  分解法 ,  音 ,  エリア