抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
大きさが等しく,符合が逆な双極子渦は,二次元流の基礎的渦構造のひとつである。自己推進力は,双極子の代表的特性のひとつで,質量,運動量などに大きな影響を与える。本稿では,著者が既報で提示した双極子の運動量モデルを,非粘性流中の相互作用する双極子系に拡張した。拡張モデルの妥当性は,同一線上の双極子の衝突に適用して考察した。相互作用する双極子の運動方程式が運動量保存則から導かれる。系は質量中心,双極子,および正渦と負渦の間の距離に対する常微分方程式群で記述される。各双極子は,他方により誘起される速度および自己推進速度で移動する。2個の双極子の相互作用を通して,提案モデルの妥当性を考察した結果,交換分散に関する定性的挙動が観察されたが,双極子渦の合体プロセスの表現には十分でないことを確認した。