文献

J-GLOBAL ID：201402212214841222   整理番号：14A1094901

堤体形状および入力波の方向が堤体振動挙動に及ぼす影響に関する実験的考察

Experimental Study on Seismic Response Behavior of Fill Dams Influenced by Dam’s Shapes and Input Wave’s Directions

著者 (4件)： 林田洋一 (農研機構 農村工研) ,  増川晋 (農研機構 農村工研) ,  浅野勇 (農研機構 農村工研) ,  田頭秀和 (農研機構 農村工研)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
号： 292  ページ： 241-253  発行年： 2014年08月25日 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地震時にフィルダム堤体が示す複雑な振動挙動を評価するための基礎的な知見を得ることを目的に,振動模型実験を実施した。実験では,堤体形状の異なるシリコンゴム弾性模型に対して,上下流方向およびダム軸方向に加振を行い,堤体形状や加振方向が堤体天端部での振動挙動に及ぼす影響を検証した。模型の堤体形状として,最大断面・ダム軸縦断面に対して対称な形状,ダム軸縦断面に対してのみ対称な形状,最大断面・ダム軸縦断面に対して非対称な形状の3つを設定した。実験結果から,天端で最大の応答を示すのは,加振方向にかかわらず,谷の最深部直上であることが分かった。また,堤体の形状や加振方向および入力波の周波数によっては,加振方向に直交する方向への応答が誘起された。特にダム軸方向への加振の場合には,天端で応答が誘起されない地点が生じることが明らかとなった。(著者抄録)

シソーラス用語： *フィルダム ,  *地震応答 ,  模型試験 ,  形態 ,  モデル ,  *方向 ,  地震観測 ,  天端 ,  周波数
準シソーラス用語： シリコンゴム弾性模型 ,  加振方向 ,  振動模型実験 ,  堤体形状 ,  *入力波方向

分類 (1件)： ダム一般  (RC16010D)

引用文献 (18件)：

• Aoyama, S. (1979) : Three dimensional free vibrations of embankment dams, Trans. JSIDRE, 79, 47-54.
• Dakoulas, P. and Gazetas, G. (1986) : Seismic shear vibration of embankment dams in semi-cylindrical valleys, Earthquake Engineering and Structural Dynamics, 14(1), 19-40.
• Gazetas, G. and Dakoulas, P. (1992) : Seismic analysis and design of rockfill dams -State of the arts-, Soil Dynamics and Earthquake Engineering, 11, 27-61.
• 向後雄二(2006):平成16年(2004年)新潟県中越地震による農業用フィルダムの被害,農業工学研究所技報,205,37-45.
• Makdisi, F.I., Kagawa, T. and Seed, H.B. (1982) : Seismic response of earth dams in triangular canyons, ASCE Journal of Geotechnical Engineering Division, 108(GT10), 1328-1337.

タイトルに関連する用語 (3件)： 堤体 ,  挙動 ,  実験