抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2種類の木材保存剤(ACQ,AZP)で処理したラミナおよび無処理のラミナを使用して,2種類の接着剤(PRF,API)により集成材を作製した。これらを,(1)10年間の屋外暴露試験,(2)25mm幅および10mm幅のブロックせん断試験片の2年間の屋外暴露試験,(3)25mm幅のブロックせん断試験片の1~20回処理の減圧加圧試験,に供した後せん断強度を測定し,分布形への適合性を調べた。その結果,(3)では適合する分布形に関して明確な傾向は認められず,(1)および(2)では,劣化が進行すると一部では2Pもしくは3Pワイブルに適合する可能性が示された。横軸を処理回数もしくは暴露月数の平方根とし,縦軸を対初期せん断強度平均値比とした図より1次回帰式の傾きを求め,せん断強度の低下速度を比較した。ACQで処理した試験体では,(1)~(3)の間でせん断強度の低下速度に差が認められた。AZPで処理された試験体および木材保存剤無処理の試験体では,(2)のブロックせん断試験片の幅による低下速度の差は明確ではなく,また,(1)の屋外暴露試験では,保護塗料が無塗布で西面から採取した試験片でもせん断強度の低下速度はほぼ0であった。(著者抄録)