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J-GLOBAL ID：201402212386073871   整理番号：14A0393616

降水,擬似浸透水,地下水のトリチウム濃度の比較

Comparison of Tritium Concentrations in Rainwater, Simulated Infiltrating Water, and Groundwater

著者 (5件)： 石井吉之 (北海道大学低温科学研究所) ,  斎藤正明 (東京都立産業技術研究センター) ,  今泉洋 (新潟大学自然科学系(工学部)) ,  加藤徳雄 (愛媛県立医療技術大学保健科学部) ,  北岡豪一 (岡山理科大学理学部基礎理学科)
資料名： Radioisotopes  (Radioisotopes)
巻： 63  号： 2  ページ： 79-86 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： G0494A  ISSN： 0033-8303  CODEN： RAISAB  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 実際の地表面付近の降雨浸透水を模擬した水(擬似浸透水)を初期地下水として採取し,トリチウム濃度を測定した。東京においては,擬似浸透水のトリチウム濃度を降水,大気中水分,地下水,湧水,植物樹液のトリチウム濃度と比べた。降水,大気中水分,擬似浸透水の濃度は月ごとや降雨ごとに大きく変動するのに対し,地下水と湧水の濃度は年間を通じほぼ一定であった。次に,日本列島の特徴的な4地点,すなわち札幌,新潟,東京,松山において2004年から2010年にかけて月ごとに擬似浸透水を採取し,地域によるトリチウム濃度の違いを調べた。その結果,札幌と新潟で高濃度,松山と東京で低濃度となった。各地域で年間最高値と最低値が決められ,これら二値からなる混合モデルによって,各地域における擬似浸透水のトリチウム濃度が推定可能と示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *三重水素 ,  降水 ,  地下水 ,  浸透水 ,  降雨 ,  *環境放射能 ,  放射線防護 ,  北海道 ,  東京都 ,  愛媛県 ,  新潟県 ,  *放射能測定 ,  湧水
準シソーラス用語： 擬似浸透水 ,  放射能濃度 ,  札幌 ,  松山

分類 (1件)： 自然放射能計測・計測器  (AD08040F)

引用文献 (9件)：

• 1)榧根 勇,水の循環,p.230,共立出版,東京(1973)
• 2)北岡豪一,トリチウムによる浅層地下水の滞留時間の推定,水温の研究,26,25-34(1983)
• 3)木村重彦,トリチウム(³H),改訂地下水ハンドブック(建設産業調査会編),pp.332-336(1999)
• 4)斎藤正明,今泉 洋,高篠静香,地下浸透に類似した降水トリチウムの採取法,地下水技術,43,1-6(2001)
• 5)池田光良,高田 茂,松枝大治,北海道の環境水中のトリチウム濃度およびδD,δ¹⁸Oの高度効果の推定値について,RADIOISOTOPES,47,812-823(1998)

タイトルに関連する用語 (5件)： 降水 ,  擬似 ,  浸透水 ,  地下水 ,  トリチウム