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J-GLOBAL ID:201402212422456634   整理番号:14A0629527

クジラ肉消費を習慣としている太地町住民のメチル水銀曝露と神経学的アウトカム

Methylmercury exposure and neurological outcomes in Taiji residents accustomed to consuming whale meat
著者 (13件):
資料名:
巻: 68  ページ: 25-32  発行年: 2014年07月 
JST資料番号: A0646B  ISSN: 0160-4120  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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メチル水銀(MeHg)は,中枢神経系に損傷を生じる主要な環境神経毒物である。日本では,MeHgの工業排出は,水俣と新潟で,所謂水俣病のMeHg中毒をもたらした。人間は,主に魚類と魚類捕食者の天然資源由来のMeHgに曝露される。このため,MeHgは,特に魚類又は魚類捕食者のクジラをかなりの量頻繁に消費する影響を受けやすい住民の健康に対する環境リスクであり続けている。本研究は,成人のMeHg曝露の健康影響を調べることを目指した。対象者は,日本の伝統的捕鯨の発祥地である海岸の太地町に居住する194の住民(年齢20~85才の男性117人と女性77人)であった。筆者等は,毛髪の水銀含量を分析し,詳細な神経学的試験と食事調査を行った。聴力検査,核磁気共鳴映像と筋電図検査を行って神経学的異常を診断した。全血液水銀とセレン(Se)レベルを23の被験者で測定した。毛髪水銀レベルの幾何平均は,14.9μg/gであった。12人の被験者はWHOが設定した毛髪水銀レベル(NOAEL)>50μg/g(NOAEL)であることを明らかにした。毛髪水銀レベルは,日常のクジラ肉摂取と有意に相関していた。これらの結果は,太地町の住民が,MeHg汚染クジラ肉の摂食によってMeHgに高度に曝露されていることを示唆した。多変量回帰分析は,毛髪水銀レベルと神経学的転帰の間に有意な相関がないことを実証し,一方,いくつかの発見は年齢と有意に相関していた。全血液水銀とSeレベルの間に有意な正相関を観測し,すべての被験者の全血液水銀/Seモル比は<1であった。これらの発見は,十分なSe摂取が,本研究のMeHg曝露の悪影響がないことの原因の1つで有り得ることを示唆した。Copyright 2014 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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水銀とその化合物  ,  食品の汚染  ,  動物性水産食品 
物質索引 (1件):
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