抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,既存の屋外拡声システムにおいて放射音の明瞭度を低下させる要因の1つである,隣接スピーカ間の放射音重複を低減する放射タイミング制御手法を提案する。本稿では,拡声システムの入力から受聴点までの経路のうち,システムの入力から出力までに着目し,スピーカから受聴点までの伝達関数は単純化し,距離のみに依存する減衰項及び遅延項のみから構成されると仮定する。その上で,拡声システムにおける,受聴点での信号対妨害音比の観点から最適な放射タイミングを導出し,その放射タイミングを実現する制御のモデルを,1対のスピーカについて,1つの市町村区域に存在するスピーカの集合についてそれぞれ示し,それらのモデルを実現する,放射タイミング制御手法を提案する。提案手法において,各ノードは制御に必要な情報を収集し,ネットワークを用いて他のノードと共有する。そして,その情報に基づき,各ノードが自律的に放射タイミングを決定する。さらに本稿では,提案手法における放射タイミング制御が含む,誤差要因について実測値をもとに検討を行う。(著者抄録)