抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アメリカの市場のデモグラフィックスは非常に大きく変化しつつあるが,特に人口の高齢化はこの変化に大きく寄与し,アメリカのビジネスの関心をとらえている。高齢者は固有のニーズと自由裁量所得をもった消費者セグメントであり,増大しつつあるからである。本稿では,モーシスらの論文「現在の小売戦略と高齢の消費者」を採りあげて考察した。モーシスらの研究はジョージア州立大学の熟年消費者研究センターによる大規模な全国規模の郵送調査をベースに行われている。この郵送調査は,50の州の1万人に対して行われ,合計1552通の質問票が返送されてきた。完全なものは1488票であり,951票は55歳以上の人のものであった。この調査の概要について説明し,調査結果,高齢者の買物選好,現在の小売戦略に対する反応について述べた。利便性は高齢者の行動に影響を与える重要な要因であることが示された。小売業者は高齢の顧客に対して便利な立地,店舗に行くための援助,店舗内の手助け,不平を聞いてくれるパーソナルアドバイザーの提供や支払方法として現金を好む高齢者が利用できるように提供される現金専用のレジなど様々なタイプの利便性の形を強調する戦略を立てている。高齢者はベネフィットが明らかな場合には新商品やサービスに対して好意的な態度を示している。また,年齢それ自体は年齢と関連しているいくつかのその他の要因の代用的指標であるとしている。