抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水稲不作付け期間に施用された堆肥等有機物中の窒素が,水稲作付け時に示す肥料効果の割合を定量化するため培養試験及び動態調査を行った。堆肥等有機物は牛糞堆肥,豚糞堆肥,畜種混合堆肥,鶏糞堆肥を用いた。堆肥等有機物を添加した土壌を2,10,25°Cで培養し,硝化量を反応速度論的に解析した。畜種混合堆肥は標準温度を25°Cとした有機化・無機化平行型モデルの速度式に適合し,他は同じく標準温度を25°Cとした単純型モデルの速度式に適合した。窒素含量が高いもので無機化率は高く推移した。不作付け期間に施用された堆肥等有機物中の無機態窒素は施用後日数が10~14日を除き,調査終了時には無施用土壌と大差ない水準まで減少した。無機化した窒素は硝化後流亡及び脱窒により損失すると考えられた。堆肥等有機物中の窒素のうち,次作の水稲に肥料効果を示す残効性窒素は施用後10~50日の間に大きく減少し,窒素含量が高い場合に顕著であった。施用後日数と窒素含量を考慮した堆肥の施肥設計が必要と考えられた。