抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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天然ゴム表面にはタンパク質が存在しこれがラテックスアレルギーの原因となる。タンパク質は表面だけでなく内部にもあり,両方除去することが望ましい。ゴムを水に浸すリーチングでは,表面のタンパク質は除去できても内部までは除去できない。タンパク質分解酵素を用いる方法では,未処理の天然ゴムに比べ約1/3に減少したがまだ多い。上記方法に遠心分離操作を加えラテックスをゴムと漿液に分離して精製すれば,タンパク質含有量は約1/20に減少した。さらに除去効率をあげるために尿素を用いる方法がある。この方法は室温で短時間にタンパク質が除去できる。アレルゲンタンパク質量はタンパク質分解酵素の場合の約1/3にまで減少した。尿素法をさらに改良して,エタノール,2-プロパノール,アセトンのような極性溶媒を少量添加するタンパク質フリー天然ゴムの調整法が検討されている。この方法ではタンパク質量は検出限界以下である。尿素を用いる方法は温度制御を必要とせず,所要時間も10分以内である。このパイロットプラントは長岡技術科学大学およびハノイ工科大学に設置されている。