文献

J-GLOBAL ID：201402214473647291   整理番号：14A0552427

元素及び重元素同位体組成による農産物の産地判別技術

Determination Techniques of the Geographical Origins of Agricultural Products by Elemental and Heavy Element Isotopic Compositions

著者 (3件)： 有山薫 (独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所) ,  有山薫 (独立行政法人農林水産消費安全技術センター本部) ,  有山薫 (現在所属 一般財団法人日本穀物検定協会東京分析センター)
資料名： 分析化学
巻： 63  号： 3  ページ： 205-220 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 食品の産地表示は商品選択において最も基本的な情報であり,消費者の関心が高いことから,正しい表示がなされていることが食品の信頼性を保つ上で重要である.また,産地表示はブランド戦略にも利用されており,高い付加価値を持つ産地ブランドを維持するために表示の偽装は見逃すことができない.そこで,食品の産地を科学分析により判別する研究が偽装防止のために行われてきた.本稿では,食品の産地判別法として日本で最初に実用化された,誘導結合プラズマ質量分析法を用いた多元素の濃度組成による判別法がいかに開発されたかについて紹介する.別の判別指標として重元素同位体比は地質情報を中心とした生育地の情報がそのまま農産物等に移行するため,信頼性の高い産地判別を可能とする.この指標を用いた産地判別法の開発が待ち望まれていたが,重元素としてSrとPbの同位体比を用いた方法がようやく実用化に至ったことから,この判別法の最新の研究例を紹介する.(著者抄録)

シソーラス用語： 超重元素同位体 ,  *同位体存在比 ,  *農作物 ,  *鑑別 ,  付加価値 ,  *ブランド ,  *ICP-MS分析 ,  生息場所 ,  *産地判別 ,  *地域ブランド
準シソーラス用語： *産地ブランド ,  生育地 ,  *誘導結合プラズマ質量分析

分類 (2件)： 作物栽培一般  (FC03010R) ,  同位体存在比,質量スペクトル  (BH02030R)

引用文献 (32件)：

• 1) B. R. Kowalsky, C. F. Bender : J. Am. Chem. Soc., 94, 5632 (1972).
• 2) F. Camin, R. Larcher, M. Perini, L. Bontempo, D. Bertoldi, G. Gagliano, G. Nicolini, G. Versini : Food Chem., 118, 901 (2010).
• 3) A. Schellenberg, S. Chmielus, C. Schlisht, F. Camin, M. Perini, L. Bontempo, K. Heinrich, S. D. Kelly, A. Rossmann, F. Thomas, E. Jamin, M. Horacek : Food Chem., 121, 770 (2010).
• 4) S. Rummel, S. Hoelzl, P. Horn, A. Rossmann, C. Schlicht : Food Chem., 118, 890 (2010).
• 5) C. Armanino, R. D. Acutis, M. R. Festa : Anal. Chim. Acta, 454, 315 (2002).

タイトルに関連する用語 (5件)： 元素 ,  重元素 ,  同位体組成 ,  農産物 ,  産地判別