抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災による原発事故によって,「放射能問題」という「未知のリスク」に多くの国民が曝されている。事故初期の対応や報道に対する初期の不信感は,現在でも人々の信頼構築再興の妨げとなっている。とりわけ,原発立地自治体を含む福島県浜通り社会(いわき市・双葉郡・相馬地区)に漂う孤立感・不安感は,震災前の多様なコミュニティを分断させ,なおかつ,「見えない相互不信」によって,これまでの良好な交流を疎遠にしていると言っても過言ではない。このような状況を改善するために,2014年3月17日,いわき市のNPO法人有志らによって,市内に「交流活動プロジェクトのためのコミュニティスペース」が開設された。本プロジェクトには,研究者らもメンバーの一員として携わり,「これからの活動」の立案の準備を,現地やSNSなどで話し合いをしている。本稿では,実証フィールドとしてのコミュニティスペースの構築過程のみならず,「これからの活動」の具体例について述べる。(著者抄録)