抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者等の目的は,風力発電事業者に発電出力制御に協力するインセンティブを与え,かつ社会コストを抑制できる売電価格制度を提案し,又風力発電出力や電力需要の季節変化を考慮した売電価格の決定,及び風力発電導入率変化の影響の考察である。初めに,風力発電事業者の利益モデルは,発電出力のバラツキを確率密度関数で表現した場合の期待利得関数で定義し,一般事業者の運用コストは,(発電+起動)コストを目的関数とした発電機起動停止問題としてモデル化した。そして,最適売電価格算出では,’提案制度は,風力発電事業者の出力制御への協力により,一般電気事業者の予備力が削減されて発電費用を減少させ,このコストメリットの一部を風力発電事業者に還元して社会コストを抑える’という提案の目的を説明した。更に季節及び導入率変化に対する試算を行った。結論では,’提案制度により出力制御を実施した場合,高い売電価格帯での売電量が増加し,結果的に社会コストが増加した。そのため出力制御実施状況での制度設計は別途議論する必要が有る’と述べた。