抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新規造成されたビオトープでの動植物相の初期遷移について解明するため,面積約250m
2の水辺ビオトープを造成し,造成後8年間(2005~2012年)にわたって植物(年1回),鳥類およびトンボ類(月1回)を調査した。植生について,優占種は初期の雑草類から湿生植物へと変化した。低木層の侵入種数は経過年数と関連がなく,累積種数と出現種数は直線的に増加した。草本層の侵入種数は経過年数とともに減少し,累積種数は対数曲線によく適合し,出現種数は横ばいであった。鳥類は繁殖期33種,越冬期35種が確認され,草本層の植物と同様の種数の変化を示した。トンボ類は造成2年目までに16種が侵入し,その後の変化はなかった。種組成の類似度が半減する年限を求めたところ,植物では陸域5~7年,水域10~20年,鳥類では30~60年,トンボ類では40年と推定された。(著者抄録)