抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は,メディア・リテラシーに関する専門書が実践報告を通じて伝えているメディア・リテラシーのイメージについてその範囲を明らかにすることである。対象とした実践報告に対し,(1)単元の内容は発達段階ごとに特徴があるか,(2)実践数は発達段階ごとに特徴があるか,(3)実施教科・領域にはどのような特徴があるか,(4)どのような能力を育もうとしているか,(5)能力項目ごとの活動数の割合に特徴があるか,について分析を行った。その結果,単元,実践数,実施教科・領域などに関わる特徴を明らかにできた。また,実践報告を「活動」の単位で細分化して活動ごとに育まれる能力項目にラベルを付与し,それらの関連を検討してカテゴリーを生成した結果,11のラベルと3つのカテゴリーを抽出できた。対象とした専門書に掲載されている実践事例を参考にした場合に,このような枠組の範囲内でメディア・リテラシーのイメージが形成される可能性がある。(著者抄録)