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J-GLOBAL ID：201402220872920937   整理番号：14A1307721

複数の免震層を有する多段免震構造の地震応答特性

SEISMIC CHARACTERISTICS OF MULTIPLE ISOLATION BUILDING WITH PLURAL ISOLATION STORIES

著者 (3件)： 辻聖晃 (京大 大学院工学研究科) ,  辻千佳 (京大 大学院工学研究科) ,  片岡奈々美 (積水ハウス)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 705  ページ： 1613-1623  発行年： 2014年11月30日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 一つの建物内に2つの免震層を有する多段免震構造の地震応答特性について解析的に検討した。基礎免震構造物と,その上部構造物の一つの層を新たに中間免震層とした多段免震構造物について,中間免震層位置や,中間・基礎免震層の剛性と減衰係数が,両構造物の地震応答特性等に与える影響を検討した。その結果,既存基礎免震構造物の多段免震化により,非免震層の地震時最大層間変位を有意に増大させることなく基礎免震層の地震時最大層間変位を大幅に減少させることが可能であることが分かった。また,長周期地震動に対する免震層の過大な変形が危惧される超高層免震建物の,耐震性能向上の一つの方法として有用であると結論付けることができる。

シソーラス用語： *免震構造 ,  *地震応答 ,  層 ,  剛性 ,  減衰定数 ,  変位 ,  地震動 ,  超高層建築 ,  耐震性 ,  長周期地震動
準シソーラス用語： 基礎免震 ,  層間変位 ,  *多段免震構造 ,  中間免震層 ,  免震層

分類 (1件)： 建築物の耐震,免震,制震,防振  (RB01035P)

引用文献 (18件)：

• 長田勝幸,川田公裕:免震建物の兵庫県南部地震による効果,郵政省WESTビル,日本建築学会大会学術講演梗概集,B-2, pp.631-632,1995.8
• 太田俊也,溜正俊,鴇田隆,河本慎一郎,吉村智昭,細澤治:平成16年新潟県中越地震における小千谷市内の免震建物の挙動,その1 建物概要および本震観測記録,日本建築学会大会学術講演梗概集,B-2, pp.653-654,2000.8
• 北村春幸,東野さやか,竹中康雄,田村和夫:長周期地震動による既存免震建物の耐震性能評価,日本建築学会技術報告集,第22号,pp.127-132, 2005.12
• 梶井丈史,迫谷政則,久田嘉章:震源近傍における衝突を考慮した免震構造物の弾塑性応答解析,日本建築学会大会学術講演梗概集,B-2, pp.527-528, 2000.8
• 中安誠明,中島正愛:擁壁に衝突する免震建物の応答特性,日本建築学会近畿支部研究報告集,構造,pp.373-376,2002.6

タイトルに関連する用語 (5件)： 免震層 ,  多段 ,  免震構造 ,  地震 ,  応答特性