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J-GLOBAL ID:201402221549632864   整理番号:14A0471683

日本中央部の小山堆積盆における堆積物コアTKN-2004中のリグニンと脂肪酸の後期更新世変動

Late Pleistocene variation in lignin and fatty acids from core TKN-2004 in a small mountain basin in central Japan
著者 (3件):
資料名:
巻: 48  号:ページ: 207-217  発行年: 2014年 
JST資料番号: S0495A  ISSN: 0016-7002  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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日本中央部,高野盆地の39-162ka年代の堆積物コア,TKN-2004のリグニンと脂肪酸組成をTMAH-熱化学分解-GC/MSにより記録した。小さい湖(集水域面積,1.88km2)の堆積物中のリグニンと脂肪酸組成を古植生プロキシーとして分析し,日本中央部の陸上植生の全球気候変動に対する応答を解明した。C/NとΣ8により推定される陸起源有機炭素含量の変動は全有機炭素(TOC)変動と同じ傾向を示し,陸起源有機物供給がTOCの主要因子であることを示唆する。短鎖長n-脂肪酸(C14-C18)に対する中間鎖長n-脂肪酸(C20-C24)の比率(MFA/SFA比)とリグニンのバニリルフェノールに対するシンナミルフェノール比(C/V比)は中期MIS6から初期MIS3にかけてゆっくりと増加した。平地が湖縁に広がったために,2つのパラメータの増加は沈水と浮水植物の寄与の増加を示唆する。バニリルフェノールに対するシリンギルフェノール(S/V比)比は花粉による植生指標と一致する。この一致は,S/V比が高野盆地での裸子植物に対する被子植物の相対的な量を反映することを示す。TKN-2004と他の2地点での堆積物コア中のS/V比の一致は,小湖盆でのS/V比が地域における陸上植生の強力なプロキシーとなることを示唆する。(翻訳著者抄録)
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有機地球化学 
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