抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
農業における六次産業化は,中山間地を中心にその重要性を高めている。全国の六次産業化の事例の中には,農村女性起業が母体となっているものが少なくない。農村女性起業は1992年の「農山漁村女性に関する中長期ビジョン」以降,施策として振興されその数を増加させてきた。しかし,農村女性起業と地域社会との関係をどうするか,世代交代をいかに行うか,そして主体が女性であることにどのような意味づけをし得るかといったことが課題となって来ている。本稿では,農村女性起業からはじまり農事組合法人として六次産業化事業を成功させている「古座川ゆず平井の里」の事例から,地域社会との関係を深める形での組織再編,組織再編を契機とした世代交代,商品化当時の味を守ることによる先駆者の技術の継承と女性の組織内役割分担などの要因が,農村女性起業のもつ課題を解決する形でこの組織再編を成功させたことを明らかにする。(著者抄録)