抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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データ包絡分析(DEA)は,テキサス大学のCharnesおよびCooperらによって提案された(1970年)。これは,企業や公共団体の経営効率を,入力から出力への変換効率として測定する方法である。この手法は,できるだけ少ない入力でできるだけ多くの出力を出す(出力/入力が大)ほうが望ましいと考え,多入力・多出力の場合にも出力の加重和(仮想的出力)と入力の加重和(仮想的入力)をとってそれらの比が大きいほど望ましいとしている。線形計画法を用いた様々な定式化が提案されている。現在では,オペレーションズリサーチの最も重要な方法の1つとなっている。DEAは,多基準意思決定とも密接な関係にある。本論文では,多目的最適化の観点から,DEAを再考察し,DEAの応用に関して注意すべきことなどを指摘した。DEAに意思決定者の価値観を導入して,意思決定解に導こうとする研究もなされている。