抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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この論文では,3本係留のスパー型浮体式洋上風力発電施設の荒天時の安全性を確認するための模型実験について論じた。主な結論は次のとおりである。(1)風,波及び流れが同一方向から来る場合に生じる最大係留張力は,索張力の破断荷重より十分に小さく,索張力の安全性は十分に保たれる。(2)平均傾斜角の最大値は,逆方向の風と流れが,浮体にとって同一方向のモーメントを発生させる場合に生じるが,復原性は十分に保たれている。(3)最大係留張力は,風,波及び流れが同一方向から来る場合に生じるが,最大の浮体運動は,外力の組み合わせに依存する。(4)本模型と実機では翼形状などの違いはあるものの,模型実験結果の値は十分安全側であり,荒天時の小規模試験機の総合的な安全性を確認できた。(5)実証機は小規模試験機よりサイズが約2倍大きく,係留索張力及び浮体の動揺の観点から,外力に対してはより安全側となるので,小規模試験機の安全性より,実証機の安全性も十分と考えられる。