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J-GLOBAL ID：201402223456508996   整理番号：14A1375187

固体の中の分子運動を観る

著者 (1件)： 浅地哲夫 (日本大 文理)
資料名： 化学と教育  (Chemistry & Education)
巻： 62  号： 11  ページ： 542-543  発行年： 2014年11月20日 
JST資料番号： G0942A  ISSN： 0386-2151  CODEN： KAKYEY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ベンゼン分子のような構造をもった分子の固体状態での運動を観測する方法としてNMR法を取り上げ解説した。ベンゼン分子を例として取り上げた。固体状態でのベンゼンの運動とは炭素原子の安定で明白な位置は変えないままに回転する回転運動,すなわち再配向運動であること,この運動では不安定な途中の状態(遷移状態)にある時間は極めて短いこと,再配向運動が起こっていることは結晶構造解析では確証することができないことなどを説明した。一つの配向に滞在する時間を調べる手段として有効なNMR法について測定原理と解析法を説明した。NMR緩和時間の一つであるスピン格子緩和時間の温度依存変化を測定することにより再配向運動の速さと向きおよび向きを変えるときに必要なエネルギー(活性化エネルギー)を決めることができることを説明し,測定例を紹介した。

シソーラス用語： *NMR【磁気共鳴】 ,  化学 ,  物理化学 ,  固相 ,  物理的性質 ,  *分子運動 ,  回転 ,  *再配向 ,  *遷移状態 ,  結晶構造解析 ,  緩和時間 ,  計測 ,  *スピン-格子緩和 ,  温度依存性 ,  活性化エネルギー ,  Arrheniusの式 ,  芳香族炭化水素 ,  緩和時間測定法 ,  *固体NMR ,  固体物性 ,  物性化学 ,  相
準シソーラス用語： 回転運動 ,  核スピン-格子緩和 ,  固体化学 ,  固体状態 ,  固体物理化学 ,  再配向運動 ,  *分子再配向

分類 (5件)： 物理化学一般その他  (CB01030T) ,  NMR一般  (BM07041R) ,  有機化合物のNMR  (BM07044Q) ,  反応に及ぼすその他の効果  (CF02120K) ,  分子構造と性質の実験的研究  (CB01020I)

物質索引 (2件)： ヘキサメチルベンゼン ,  ベンゼン

引用文献 (1件)：

• 竹腰清乃理, 現代化学への招待, 第4章, 電波で探る分子の性質-NMR-, 廣田 襄, 梶本興亜 編, 朝倉書店, 2001, pp. 42-57.

タイトルに関連する用語 (2件)： 固体 ,  分子運動