抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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飛翔ロボットへの適用等の関心から,昆虫の羽ばたき運動と流れ場の研究が増えているが,翅周りに形成される渦輪についての調査は今までなかった。本研究は,プラスチック容器内で,脚を固定した蝶(オオゴマダラ)蝶が羽ばたき運動する時に,翅上に形成される渦構造を,二次元PIVで計測し,定量的に可視化した結果を提示する。流れ場の解析結果は周波数が6Hzで,渦輪のスケールが小さく,羽ばたき周波数の高い(13.0Hz)他種の蝶と同様な挙動を示すことを確認した。流れ場の詳細可視化の結果,翅の打ち下ろし時に形成される渦輪が,羽ばたき運動の下死点で蝶を完全に通り抜け,後流に発達すること,また羽根の打ち上げ時間にも同様な渦輪が形成されるが,そのスケールは打ち下げ時よりも小さいことを確認した。