抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我が国は,様々な家電製品の製造に必要なレアメタル資源を海外からの輸入に依存しており,国際経済,政治情勢により,その供給が不安定になりがちである。それに対する対策として,供給が不安定になりがちな金属資源をなるべく使わない省資源,代替技術開発に加えて,廃製品からのレアメタルの回収,再利用を実現することが有望である。政府は,2008年から開始された小型家電のモデル回収事業を経て,2013年4月に小型家電リサイクル法を施行した。これにより,広く消費者の手に渡った使用済製品を安定的に回収する一つの突破口が開かれた。ここでは,廃小型家電からレアメタルを高純度化して回収する上での技術的課題について報告する。特定レアメタルの要素サイズ及び濃度分布などの存在状態と物理選別の難易度の関係,担体分離及び選択粉砕などの物理選別の重要性及び最適化の課題を解説する。簡単な担体分離度測定装置の開発と担体分離度に基づく選択粉砕-最適選別の適用がレアメタルリサイクルの成功に不可欠である。