抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,フルート吹奏に関わる筋肉の活動と複数の筋肉の協調性について調査する。フルート吹奏に関連すると思われる口輪筋,口角挙筋,口角下制筋,頬筋,広頸筋,腹直筋を対象にフルート吹奏時の筋活動を測定し,各筋肉の動きがフルート吹奏にどのように関わっているのかを分析する。測定では,フルート演奏の中級者と熟練者の口唇周辺及び頸部,腹部に筋電センサーを張り付けた状態で20秒間の無音区間の後に5秒間の吹奏を行わせた。吹奏音は3オクターブ分のA音(ラ音)である。測定により得られた筋電波形について%MVC,スペクトル重心を求め各筋肉のフルート吹奏への関わりを調べた。さらには,各筋肉について電気的活動度(EA)を求め,筋肉間のEAの相関係数を用いて協調関係について分析した。分析の結果,口輪筋(上)は音高が高くなるにつれて筋活動が活発になるためオクターブの異なる音の吹き分けに重要な筋肉と推察された。また表情筋の各筋肉間での相関係数を求めたところ,熟練者は左右の口角下制筋と左右の口角挙筋の相関が高く,上下の口輪筋の相関が低くなる傾向にあった。(著者抄録)