抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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十和田火山先カルデラ期~カルデラ形成期のより詳細な噴火史編年を目的として,十和田火山及び八甲田火山起源テフラを対象に,フィッション・トラック(FT)及び放射性炭素(
14C)年代測定を行なった。その結果,白ベタテフラ(WP)より0.23±0.05Ma,T-6テフラより0.19±0.05Ma,ザラメ1テフラ(ZP1)より0.08±0.03Ma,奥瀬火砕流堆積物より0.09±0.03MaのFT年代が得られた。得られたFT年代は,いずれも層序と矛盾はしないものの,誤差が数万年と大きい。そのため,より精度良く噴火年代を見積もるためには,他の年代測定法の適用も含めて,今後さらなる検討が必要である。一方,BP2からは17,730±70BPの
14C年代が得られた。この年代は,層序と良く調和しており,BP2の噴出年代を示すものとして妥当と判断される。(著者抄録)