抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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前号では,「危険予測」は交通環境上の危険の洗い出しのための訓練に近いもの,「危険想定」は事故が起きやすい交通環境上で実際にどこまで危険があるかを想定し,具体的にどのような安全確認が求められるかを決め,それらが習慣づけられるまでを求めるものと考えた。本稿では,「危険想定運転」の教育,すなわち,危険想定の考え方を踏襲しながら,日常の安全運転の習慣をどのようにつくるかをまとめた。ここでは,「信号がない,自車優先時の交差点進入」のほか,「一般道における自転車追い越し」「狭路カーブへの侵入」を取り上げ,危険想定の作成手順を示し,さらに共通点を見いだした。危険想定運転を指導するには,1)危険想定例を示し,指導の対象であるドライバーが,日常の運転時にどのレベルで危険想定しているかをドライバー自身がチェックする。2)回答したドライバーの想定レベルと求められる日常安全行動が合っているかどうかを管理者側がチェックする。3)想定レベルが低いドライバーには,実際に起きている事故例などを踏まえ,想定レベルを引き上げる指導をする。4)危険想定に基づく安全行動がいつも安定的にできる習慣づけを求める。5)交通法規を遵守するだけで確認はおろそか,あるいは危険予測の力はあるが実際の運転に反映されていない,安全運転をする力やモラールはあるが必ずしも安全運転ではない,状態がどういうものかを根気よく説明する。の手順での指導がよい。