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J-GLOBAL ID:201402229612133270   整理番号:14A0844178

休眠期のシアナミド処理がニホンナシ‘幸水’および‘豊水’の発芽・開花に及ぼす影響

Effects of Hydrogen Cyanamide Treatment in Periods of Dormancy on Budbreaking and Flowering in Japanese Pears ‘Kosui’ and ‘Hosui’
著者 (6件):
資料名:
巻: 13  号:ページ: 143-153 (J-STAGE)  発行年: 2014年 
JST資料番号: L4829A  ISSN: 1347-2658  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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ニホンナシ‘幸水’と‘豊水’の鉢植え樹を供試し,2007,2009,2010および2011年度の4か年にわたりシアナミド剤の散布処理を行った.その後22°Cの自然光ガラス室に移動させ,発芽・開花状態を調査した.ニホンナシの自発休眠覚醒の指標とされる7.2°C以下低温遭遇時間と,発育速度(DeVelopmental Rate, DVR)モデルによる発育指数(DeVelopmental Indexes, DVI)を対比させ,シアナミド剤の散布時期の有効範囲の設定を試みた.なお,DVI1は大谷(2006),杉浦(1997),が定義している,自発休眠覚醒期中の-6~12°Cの温度範囲を対象としたものである.そのDVI1は本研究でDVI(old)と定義した.一方,杉浦ら(2003)は自発休眠覚醒期中の21~24°Cの温度域は低温積算の一部を打ち消して自発休眠を逆進させる効果があると報告している.その報告に基づき求めたDVI1をここではDVI(new)と定義した.その結果,7.2°C以下の低温遭遇400~600時間処理の時点でシアナミド処理をすると,両品種の自発休眠打破の促進効果が認められた.両品種ともにDVI(new)(杉浦ら,2003)が0.65~0.70の範囲内でシアナミド処理すると,発芽および開花が改善され,開花日も促進した.DVI(old)(杉浦,1997)とDVI(new)において,発育ステージが進行し,DVI(old)では,1.03以上,DVI(new)では,0.80以上では処理の効果は弱まる傾向を示した.2011年度の秋冬季(10~2月)では他の年次より21°C以上に遭遇した時間が68時間長かったため,低温遭遇時間のみでシアナミド剤の散布時期を特定することは困難であったが,高温時の打ち消しを考慮したDVI(new)は,発育ステージを適正に評価した....(著者抄録)
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分類 (1件):
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果樹 
物質索引 (1件):
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引用文献 (25件):
  • 浅野聖子・奥野 隆.1990.ニホンナシ‘幸水’,‘豊水’の自発休眠覚醒時期と低温要求量.埼玉園試研報.17: 41-47.
  • Erez, A. 1995. Means to compensate for insufficient chilling to improve bloom and leafing. Acta Hortic. 395: 81-95.
  • 藤丸 治.2004.熊本県における加温ハウスナシの「眠り症」.果樹研究所編.平成15年度果樹農業生産横造に関する調査報告書.中央果実基金調査資料.189: 62-65.
  • 本條 均.2007.気候温暖化が落葉果樹の休眠,開花現象に及ぼす影響.園学研.6: 1-5.
  • 気候変動に関する政府間パネル.IPCC.2007.第4次評価報告書第1作業部会報告書.
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