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J-GLOBAL ID：201402230470506803   整理番号：14A1187930

インペインティングとその隠消現実感への応用

著者 (1件)： 河合紀彦 (奈良先端科学技術大学院大)
資料名： システム/制御/情報  (システム制御情報学会誌)
巻： 58  号： 10  ページ： 426-431  発行年： 2014年10月15日 
JST資料番号： G0902A  ISSN： 0916-1600  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,はじめに,1枚の静止画像のみを用いるインペインティング手法(画像や映像などのデータ内の欠損領域を修復する技術)が,近傍画素の輝度の滑らかさに基づくアプローチと,画像内のテクスチャパターンの類似性に基づくアプローチ(類似したテクスチャを探索し逐次的に欠損領域内にコピーするアプローチ,全体最適化によるアプローチ)に分類されることを示した上で,それぞれの代表的な研究を挙げ,その基本的な考え方について説明した。また,インペインティング手法の高速化に資する要素技術も2つ紹介した。続いて,インペインティング手法を用いた隠消現実感(映像中の不要な物体をリアルタイムで視覚的に取り除く技術)に焦点をあて,手法を応用するにあたって課題となる,1)リアルタイム処理,2)修復結果の時間的整合性,3)修復結果の品質,4)除去対象領域(マスク領域)の追跡-に注目しながら,応用の実際について概説した。

シソーラス用語： *画像復元 ,  *除去 ,  *複合現実感 ,  画素 ,  輝度 ,  *テクスチャ処理 ,  *パターン分類 ,  類似性 ,  *修理 ,  *実時間処理 ,  画像補正 ,  並列処理 ,  幾何光学 ,  整合 ,  画質 ,  *拡張現実感
準シソーラス用語： 画像修復 ,  ビデオインペインティング ,  修復 ,  隠消現実感 ,  光学補正 ,  時間整合

分類 (1件)： 図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (17件)：

• M. Bertalmio, G. Sapiro, V. Caselles and C. Ballester: Image inpainting; Proc. SIGGRAPH, pp. 417-424 (2000)
• A. Criminisi, P. Perez and K. Toyama: Region filling and object removal by exemplar-based image inpainting; IEEE Trans. on Image Processing, Vol. 13, No. 9, pp. 1200-1212 (2004)
• Y. Wexler, E. Shechtman and M. Irani: Space-time completion of video; IEEE Trans. on Pattern Analysis and Machine Intelligence, Vol. 29, No. 3, pp. 463-476 (2007)
• N. Kawai and N. Yokoya: Image inpainting considering symmetric patterns; Proc. Int. Conf. on Pattern Recognition, pp. 2744-2747 (2012)
• S. Darabi, E. Shechtman, C. Barnes, D. B. Goldman and P. Sen: Image melding: Combining inconsistent images using patch-based synthesis; ACM Trans. on Graphics, Vol. 31, No. 4, pp. 82:1-82:10 (2012)

タイトルに関連する用語 (2件)： 隠消現実感 ,  応用