抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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モリブデン(Mo)は,その高硬度のゆえに,しばしば,放電加工(EDM)によって加工される。脱イオン水中でシリコン電極を用いたEDMによるとクラックは発生しなかった。しかし,シリコン電極は,消耗が激しいため小孔のEDMには利用することができない。Moを,脱イオン水中でTi電極を用いたEDMによって加工したが,正電極極性の場合には,母材とリキャスト層の中に多くのクラックが発生した。クラックは,結晶粒界の脆化によって発生する可能性がある。Moの圧延板には結晶の異方性があるため,加工方向は,クラックの方向あるいは密度に影響を及ぼす。本報では,クラックの発生に対する結晶粒の異方性の影響について研究した。正電極極性の場合,EDM加工された表面および断面におけるクラックの方向と密度は,Moの結晶粒界に対して平行である。圧延および横方向に加工した場合には,クラックは,垂直方向の場合よりも深く達している。対照的に,負電極極性の場合,EDM加工された表面および断面は,クラックの無いことを示している。