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J-GLOBAL ID:201402230815477011   整理番号:14A0368438

霊長類大脳基底核回路における情報処理の解明:免疫毒素に仲介される経路選択的切除への新規方法

Elucidating information processing in primate basal ganglia circuitry: a novel technique for pathway-selective ablation mediated by immunotoxin
著者 (6件):
資料名:
巻: 2013  号: Sept  ページ: WEB ONLY  発行年: 2013年09月 
JST資料番号: U7037A  ISSN: 1662-5110  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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ニューロン特異的逆抗遺伝子転移ベクター(NeuRetベクター)を用いて,著者らは最近,霊長類の脳における経路選択的切除を行う新規方法を開発した。この方法は,免疫毒素(IT)に仲介され,他の経路を無傷に保ったまま,特定の経路を構成する神経集団を除去する。この方法を用いて,著者らは大脳基底核回路からハイパー直接路を選択的に取り除くことを試みた。ハイパー直接路は運動皮質を視床下核(STN)に直接連結させ,運動制御において決定的役割を果たす。運動皮質での電気刺激後に,内部淡蒼球区域(GPi)では,通常,初期興奮,阻害,および後期興奮からなる三相性応答が誘起される。いくつかの薬理生理学的証拠は,初期興奮がハイパー直接路に由来する可能性を暗示している。著者らの実験で,ヒトインターロイキン-2受容体αサブユニットを発現するNeuRet ベクターをマカクザルのSTNに注射した。次いで,捕捉運動野(SMA)へのIT注射を行った。GPiにおける単一ニューロン活動のSMA刺激に対する応答を記録した場合,初期興奮は有意に低下したが,阻害と後期興奮はいずれも影響されなかった。GPiニューロンの自発発火率及びパターンは変わったままであった。これは,IT仲介性の経路標的化が,STNニューロンの自発活動に影響することなく,ハイパー直接路の除去に成功したことを明確に示している。これらの電気生理学的知見は,逆行性および順行性のニューロン標識により,組織学的に確証された。データは全体としてGPiニューロンにおける運動皮質駆動性初期興奮はハイパー直接路を通して伝達されることを明示している。ITに仲介される経路選択的切除は,様々な神経ネットワークにおける情報処理を解明するための強力なツールを提供すると思われる。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
遺伝子操作  ,  生物科学研究法一般  ,  中枢神経系 

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