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J-GLOBAL ID：201402233783597035   整理番号：14A0749347

量子スピンアイス パイロクロール磁性体内のギャップレス量子スピン液体の探索

Quantum spin ice: a search for gapless quantum spin liquids in pyrochlore magnets

著者 (4件)： GINGRAS M J P (Univ. Waterloo, Ontario, CAN) ,  GINGRAS M J P (Perimeter Inst. Theoretical Physics, Ontario, CAN) ,  GINGRAS M J P (Canadian Inst. Advanced Res., Ontario, CAN) ,  MCCLARTY P A (Max Planck Inst. Physics of Complex Systems, Dresden, DEU)
資料名： Reports on Progress in Physics  (Reports on Progress in Physics)
巻： 77  号： 5  ページ： 056501,1-26  発行年： 2014年05月 
JST資料番号： H0130A  ISSN： 0034-4885  CODEN： RPPHAG  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 量子スピンアイスの最近の研究の発展について概説した。スピンアイスとはHo[₂Ti₂O₇及びDy₂Ti₂O₇などの希土類黄緑石磁性体が低温で示すある集団常磁性相状態である。その素励起は磁気単極子(磁荷)のように振舞い,スピンアイスは磁荷の液体として記述できる。量子ゆらぎを導入すると,古典的スピンアイスは,無ギャップ光子様励起を持つ量子スピン液体即ち量子スピンアイスに移行する。古典的スピンアイスにおける磁荷は静電荷に似た相互作用をするが,量子スピンアイスでは磁荷は動的電磁場を通じて相互作用する。このような量子スピンアイスの形成,性質,安定性,自然性について詳しく議論した。また量子スピンアイスになり得る新しい物質の探索について述べた。可能な候補はTb₂Ti₂O₇,Pr₂M₂O₇(M=Sn,Zr),Yb₂Ti₂O₇である。

シソーラス用語： 量子液体 ,  *スピン系 ,  *常磁性体 ,  *磁気単極子 ,  集団励起 ,  量子ゆらぎ ,  *極低温 ,  *パイロクロア型結晶 ,  テルビウム化合物 ,  プラセオジム化合物 ,  イッテルビウム化合物 ,  チタン酸塩 ,  スズ酸塩 ,  ジルコニウム酸塩 ,  スピン相関 ,  ホルミウム化合物 ,  ジスプロシウム化合物 ,  *希土類元素化合物
準シソーラス用語： *スピンアイス ,  *パイロクロール ,  量子スピン液体 ,  素励起

分類 (2件)： 酸化物結晶の磁性  (BM06050E) ,  磁性理論  (BM06020X)

タイトルに関連する用語 (7件)： 量子スピン ,  アイス ,  パイロクロール ,  磁性体 ,  ギャップレス ,  量子スピン液体 ,  探索