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J-GLOBAL ID:201402233865581129   整理番号:14A0078993

ふるい部の輸送:機構と調節のレビュー

Phloem transport: a review of mechanisms and controls
著者 (5件):
資料名:
巻: 64  号: 16  ページ: 4839-4850  発行年: 2013年11月 
JST資料番号: C0579A  ISSN: 0022-0957  CODEN: JEBOA6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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篩部物質輸送に関するMuench理論によれば,ふるい部の流量(F)はソースとシンクの間の圧力差(Psource-Psink)とふるい部抵抗(R)により規定され,F=(Psource-Psink)/Rで表現される。幾つかの実験研究は,篩部速度(流量に比例する)は広範囲な被子植物ではほぼ類似した1cm・min-1の範囲にある。被子植物の樹木では篩部速度は樹の高さに応じて増大すると見られている。理論研究によれば,1)篩部経路に沿った圧力勾配(Psource-Psink)は低いか無視できる,2)篩管を通過するスクロースの通過時間は篩管長さの二乗に反比例する筈だとされた。篩部抵抗Rは篩要素の個数従って篩管の長さに伴って増大する篩板の枚数により決定される。これらの事を勘案すると,篩管長は植物の軸長に等しいとするMuench理論によればソースとシンクは原形質を共有して繋がっているので,Rが非常に大きくなり,流量ほぼ一定の条件では圧力勾配もまた大きくなり,樹木を含めた大型植物に対する仮説に反する。樹木や草本種での篩部で測定した関連データから,この両植物タイプの間には重大な差異があることが明らかになった。それらの装填戦略が各々異なるだけではなく,Muench理論では逆であるにも係わらず樹木よりも草本類の方が篩部圧力測定値は遥かに高いことである。この発見に基づき,このリレー系の既に放棄された仮説類の特に樹木に対する再評価が必要になった。それにより,今後の実験の焦点を(現在の研究大部分が殆ど対象にしている)草本類だけでなく,樹木にも向けることが急がれる。大部分の篩部仮説(例えば篩部の小さい圧力勾配,漏出-回収過程,リレー系)が部分部分の観測データや理論的実験に基づいていた。それにも係わらず,篩部組織の保護的性質に関連する技術的に困難な測定方法が原因でこれら仮説の実験確認が難しい。特に,提案仮説の解明には篩部の解剖学的構造(篩管の長さ,篩孔の面積)および篩部圧力が決定的に重要である可能性が高い。更に篩部系をより良く基本的に理解すれば,ソースとシンク間の情報交換方法および最終的な成長調節方法に関する洞察を増大させる可能性がある。従ってそれは,商業的に重要な植物や天然林の生産性増大およびそれらに及ぼす悪い環境影響の変更に対する価値ある手段である。
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分類 (3件):
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植物栄養  ,  森林植物学  ,  植物に対する影響 
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