文献

J-GLOBAL ID：201402234661011915   整理番号：14A0399598

カイコガBombyx mori液状絹における反復配列GAGXGA(X=S,Y,V)構造のNMR研究

NMR Study of the Structures of Repeated Sequences, GAGXGA (X=S, Y, V), in Bombyx mori Liquid Silk

著者 (5件)： SUZUKI Yu (Tokyo Univ. Agriculture and Technol., Tokyo, JPN) ,  YAMAZAKI Toshimasa (National Inst. Agrobiological Sci., Ibaraki, JPN) ,  AOKI Akihiro (Tokyo Univ. Agriculture and Technol., Tokyo, JPN) ,  SHINDO Heisaburo (Tokyo Univ. Agriculture and Technol., Tokyo, JPN) ,  ASAKURA Tetsuo (Tokyo Univ. Agriculture and Technol., Tokyo, JPN)
資料名： Biomacromolecules  (Biomacromolecules)
巻： 15  号： 1  ページ： 104-112  発行年： 2014年01月 
JST資料番号： W1325A  ISSN： 1525-7797  CODEN： BOMAF6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： カイコガ(Bombyx mori)幼虫絹腺中に貯蔵されている絹フィブロインは紡ぎ出されて高張力,高タフネスの絹繊維に変わる。紡糸後の構造(絹II型)は紡糸前の絹I型と相違した。固体状態の絹I型は分子内および分子間水素結合したII型βターン構造モデルペプチド(AG)₁₅(結晶化度55%)とほぼ一致した。(AG)₁₅は水不溶であり,CDスペクトルは濃度で変化して濃度0.1%ではランダムコイル,濃度8.6%ではヘリックス含有率が急増し,α-ヘリックス構造より固体NMRのII型βターン構造に近づいた。ネイティブ液状絹の溶液構造は溶液NMR(NOESY)からタンデム反復配列(GAGXGA)_n(X=S,Y,V)とGAASGAモチーフからなると判明した。液状絹のII型βターン構造のGAGXGAモチーフの捩れ角(Φ,ψ)分布は固体状態NMRで求めた(GAGXGA)_nの捩れ角(Φ,ψ)分布に近かったが,モチーフGAASGAの捩れ角(Φ,ψ)分布はばらばらで立体配座の無秩序化を認め,おそらくフレキシブルセグメントと考えた。

シソーラス用語： *カイコガ ,  アミノ酸配列 ,  *紡糸 ,  ヘリックス構造 ,  *二次構造 ,  *フィブロイン ,  NOESY ,  反復配列 ,  角分布 ,  *固相 ,  *液相 ,  ヌクレオチド配列 ,  αヘリックス ,  βターン ,  ねじれ角 ,  絹フィブロイン ,  固体NMR ,  *ガ ,  *カイコガ科 ,  *無脊椎動物 ,  *動物タンパク質 ,  *相
準シソーラス用語： Bombyx mori ,  βターン構造 ,  固相NMR

分類 (2件)： 分子構造  (EB03020Y) ,  有機化合物のNMR  (BM07044Q)

タイトルに関連する用語 (6件)： カイコガ ,  液状 ,  絹 ,  反復配列 ,  NMR ,  研究