抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,はじめて本格的なものづくりを学習する中学1年生の,技術科ものづくり学習における生徒の学習意欲や工具使用の自己スキル意識について,ものづくり学習の前後で調査を行い,関係性などについて分析と考察を行った。その結果,ものづくり学習後の学習意欲では「製作願望」因子と「認知的葛藤」因子において,女子に比べて男子の意欲が高く有意差が認められた。そして,ものづくり学習後の因子間の偏相関において,「認知的葛藤」因子と「製作願望」因子および「支援要求」因子,「挑戦的志向」因子の間に有意な相関が認められた。また,男女とも工具使用の自己スキル意識は,学習後に高まり,特に女子の「のこぎりで切ることができる」「げんのうで打つことができる」が,男子の意識に近づいた。並行して,「こわい」「苦手」の意識は,学習後に低下した。このことは,ものづくり学習で,のこぎり等工具の使用について実践的・体験的に学習したことが,生徒の「できる」という意識を高め,「こわい」「苦手」という意識を軽減することができる要因として示唆された。(著者抄録)