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J-GLOBAL ID：201402235183832289   整理番号：14A1216642

テキストマイニングに関する方法論的検討-クチコミ情報に基づくイノベーションの普及分析-

著者 (3件)： 井上祐輔 (京都外国語大) ,  竹岡志朗 (大阪市大) ,  高木修一 (大阪市大)
資料名： 日本情報経営学会誌  (Journal of Information and Management)
巻： 35  号： 1  ページ： 59-71  発行年： 2014年09月30日 
JST資料番号： Y0017A  ISSN： 1882-2614  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年テキストマイニング(TM)は,大量のデータから効率的に内容を解釈する内容分析ツールとして注目されている。しかしTMの利用法がテキストの集積を統計解析するだけでなく,集計データの解釈に踏み込むのであれば,テキストとその意味に関する方法論的問題を回避できない。本稿はテキストとその意味が遇有的,状況依存的であることを前提にTMの利用可能性を論じた結果,TMは共有された社会的認知ではなく,行為者が用いる記号表現間の参照構造を明らかにするツールであると主張した。その上で行為者が用いる記号表現間の参照構造が,行為者による記号表現の意味づけの不確実性を縮減した結果,行為者同士の調整の必要を減じる,行為者による記号表現の意味づけの同質性を高める,あるいは差異化の準拠点となることを確認した。そしてかかる視点からTMを用いる場合,技術革新の普及現象を分析対象として想定できることを示した。

シソーラス用語： *データマイニング ,  *知識獲得 ,  *方法論 ,  オーラルコミュニケーション ,  技術 ,  *主題分析 ,  表現 ,  理論 ,  可能性 ,  定義
準シソーラス用語： *テキストマイニング ,  意味付け ,  記号表現 ,  技術革新の普及 ,  口コミ ,  制度理論 ,  *内容分析 ,  利用可能性

分類 (2件)： 情報収集・整理  (AC04000I) ,  索引作業  (AC05020L)

引用文献 (39件)：

• 井上祐輔(2011)「制度化された新制度派組織論」『日本情報経営学会誌』Vol.31,No.3,pp.81-93.
• 上野栄一(2008)「内容分析とは何か-内容分析の歴史と方法について-」『福井大学医学部研究雑誌』第9巻,第1号・第2号合併号,pp.1-18.
• 喜田正樹(2008)『テキストマイニング入門 経営研究での活用法』白桃書房.
• 佐藤郁也(2002)「フィールドワークの技法-問いを育てる、仮説を鍛える-』,新曜社.
• 盛山和夫(1995)『制度論の構図』創文社.

タイトルに関連する用語 (5件)： テキストマイニング ,  方法論 ,  イノベーション ,  普及 ,  分析