抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所における事故以来,社会的な関心が高まっている放射線に関する小中学校での教育方法および教材開発の重要性が注目されている。これに対し本稿では,安価な簡易霧箱を用いた理科教育講座実践報告を行った。小中学校理科教育講座における実験について議論を行った。安価な簡易霧箱として,構造が単純で寒剤を使用する一般的な霧箱の作成を行った。簡易霧箱の材料として,サランラップ,エタノール,輪ゴム,結露吸水テープ,風船,布,皿など入手し易い安価な材料を用いた。簡易霧箱の作成方法について述べた。放射線源に関する考察を行い,身近な放射線源として,空気中などの浮遊物質を付着させた濾紙,小さな風船,ガスマントル,市販の放射線源(α線源およびβ線源)を利用した。霧箱作成にかかる価格を検討し,霧箱1個当たりの全材料費を示した。この講座修了直後に参加者(州学校および中学校教員)31名のアンケート結果を紹介し,教員から好評を得た。