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J-GLOBAL ID:201402235718925940   整理番号:14A1043403

Wnt5aは細胞増殖および上皮間葉転換を阻害することにより結腸癌を抑制する

Wnt5a Suppresses Colon Cancer by Inhibiting Cell Proliferation and Epithelial-Mesenchymal Transition
著者 (7件):
資料名:
巻: 229  号: 12  ページ: 1908-1917  発行年: 2014年12月 
JST資料番号: E0042B  ISSN: 0021-9541  CODEN: JCLLA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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結腸癌は依然として世界の致死的悪性腫瘍のうちの一つである。古典的Wnt/β-カテニンシグナル伝達経路の異常な活性化が結腸癌で観察されている。対照的に,非古典的Wntシグナル伝達機能は不明のままである。Wnt5aは最近大きな注目を集めている代表的な非古典的Wntリガンドである。Wnt5aは前立腺癌および黒色腫でのEMT(上皮間葉転換)において重要な役割を果たすことが示されているが,結腸癌での役割はまだ曖昧である。ここでは,免疫組織化学によって217人の結腸癌の大規模コホートでWnt5a発現を評価し,臨床病理学的特性との相関関係を分析している。Wnt5aの発現は大部分の原発性結腸癌で著しく減少し,EMTバイオマーカーと負の関係にあったことが判明した。Wnt5aがin vitroでEMTを調節する機構をさらに明らかにするため,異所性Wnt5a発現モデルを確立した。蛋白質分析は,Wnt5aが結腸癌細胞においてEMTを阻害し,古典的Wntシグナル伝達と拮抗したことを実証した。Wnt5aの過剰発現は細胞の運動性と浸潤を損ない,Baxを操ることにより細胞増殖を阻害した。さらに,Wnt5aはヌードマウスにおける腫瘍増殖を抑制し,in vivoでの造腫瘍性を損なった。Wnt5aは結腸癌において細胞内カルシウムも誘導し,非古典的Wnt/Ca2+シグナル伝達も活性化した。要約すると,Wnt5aは大部分の結腸癌で下方制御されたが,Wnt5a発現の強化によって,結腸癌患者における好ましい結果が予測される。著者らの知見は,Wnt5aが結腸癌細胞において細胞増殖を阻害し,EMTを減弱させることにより,腫瘍抑制因子として作用する可能性があることを示している。Wnt5aは将来における結腸癌のための新たな予後マーカーおよび/または治療標的として用いられるかもしれない。Copyright 2014 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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腫ようの化学・生化学・病理学  ,  抗腫よう薬の基礎研究  ,  消化器の腫よう 
タイトルに関連する用語 (5件):
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