抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
高品位鉱の枯渇から製銑プロセスにおいて焼結鉱の利用が一般的になりつつある。さらに,製鉄における二酸化炭素放出の削減の課題があり,焼結鉱特性の改善が重要な開発要素なっている。本研究においては,二酸化炭素抑制に効果がある高炉内での効率的反応を促進できる焼結鉱について考察した。鉄系凝結材を用いた焼結鉱の酸化反応を調べるためにシミュレーターを用いた実験を実施した。ヘマタイトと炭酸カルシウムの粉末を球形アルミナ粒子と共に造粒したミニペレット(ACP)を用い酸化実験を行ない,凝結材の粒径が圧力損失および融液生成に与える影響および予熱温度がアルミナ充填層中の金属鉄粒子の反応に与える影響を調べ,さらに金属鉄凝結材の酸化溶融実現手段の検討を行なった。これらの実験から,反応は粒径に強く依存し小さいほど反応速度が増加し,一方,2.0mmを超える金属粒子を用いると発熱量の不足が生じることを明らかにした。また,予熱も反応に影響し,900°C以下の温度では粒径が小さくても反応が停止し,予熱温度が高ければ継続できることも見出した。