抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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科学の基礎的で基本的な概念をより確かに形成するためには,日常体験などから強化される素朴概念を転換して科学概念を形成する際に鍵となる実験・現象を学習者に提示し,実験結果を主体的・能動的に予測・討論・対話・葛藤などを経て,ワクワク・ドキドキしながら実際に実験的な検証をする「能動的学習過程」(アクティブ・ラーニング,ALと略記)が重要である。本論考では,ICT活用による能動的な実験的検証は科学概念形成にどれほど効果的か,その進展・成果・課題について報告される。ALは,学習者の能動化・活性化を必然化する一連の手順(予測・相互討論・検証過程)を中核に含むので,学習者に科学概念の効果的形成をもたらす学習法として注目され,事前事後テストによりその効果が実証評価・改善されながら,国際的教育研究として推進・蓄積されてきている。AL型授業法は,従来の座学による受動型講義授業法と比べて,科学概念をどれほど効果的に形成し得るか。科学教育の到達目標をどれほど効果的に達成できるか。特にICT即時活用で活性化する予想・討論・検証実験はAL効果の増大にどれほど効果的か。そうした,ICT活用をベースとしたAL型科学教育研究の新展開について国際的な視点から考察され,その具体化の試みの幾つかが報告される。