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J-GLOBAL ID：201402238444803566   整理番号：14A0465623

多層カーボンナノチューブの分散性とコンポジットの導電性に及ぼすポリマーの表面自由エネルギーの影響

Influence of Surface Free Energy of Polymer on Dispersibility of Multi-walled Carbon Nanotube and Conductivity of Carbon/Polymer Composites

著者 (4件)： 大高翔 (リンテック 研) ,  鉄本卓也 (リンテック 研) ,  宮田壮 (リンテック 研) ,  後藤康夫 (信州大 繊維)
資料名： 日本接着学会誌  (Journal of the Adhesion Society of Japan)
巻： 50  号： 4  ページ： 115-122  発行年： 2014年04月01日 
JST資料番号： G0749A  ISSN： 0916-4812  CODEN： NSEGE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 多層カーボンナノチューブ(MWCNT)をウレタン系およびアクリル系軟質ポリマーに溶液状態で混合・キャストすることにより約20種類のコンポジットを作製し,MWCNT分散状態,導電性およびポリマーの表面自由エネルギーの関係を調べた。ポリマーの表面自由エネルギーの分散成分(γ_s^d)がMWCNTの分散性とコンポジットの導電性に大きく関与することが分かった。MWCNTとポリマーのγ_s^dとの差が大きな試料では,コンポジット中でのMWCNTの分散性は低く大きな凝集体が存在する一方で,抵抗率は低くなった。これに対しMWCNTと近いγ_s^dを有するポリマーでは,相対的に分散性は良好であるが,抵抗率は大きくなる傾向を示した。以上の結果より,γ_s^dの差が大きい場合には,ポリマーとMWCNT間の相互作用が小さく,コンポジット中でMWCNT同士が凝集・連結し,導電性の高いコンポジットが得られることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *多層カーボンナノチューブ ,  分散度 ,  *導電性 ,  ポリウレタン ,  ポリアクリル酸エステル ,  複合材料 ,  充填剤 ,  超音波応用 ,  処理 ,  粘着剤 ,  *ナノ複合材料 ,  導電性フィラー ,  有機無機複合材料 ,  ソニケーション
準シソーラス用語： ポリウレタン樹脂 ,  超音波処理 ,  表面自由エネルギー ,  分散性

分類 (2件)： 充填剤,補強材  (YH05030J) ,  高分子固体の物理的性質  (CG02024U)

引用文献 (17件)：

• ヴェ・イェ・グール,エリ・ゼ・シェンフィル, "導電性ポリマー複合材料",日ソ通信社, 52 (1986).
• 村田誠四郎, "電子機器部品の腐食・防食Q&A",丸善出版, 1 (2006).
• 神田晶申,大塚洋一, The Annual Report of Murata Science Foundation, 18, 153 (2004).
• 高橋辰宏,安田 健,大久保貴啓,栗野 宏,米竹考一郎, 炭素(TANSO), 223, 194 (2006).
• I. Alig, P. Potschke, D. Lellinger, T. Skipa and S. Pegel, Polymer, 53, 4 (2012).

タイトルに関連する用語 (6件)： 多層カーボンナノチューブ ,  分散性 ,  コンポジット ,  導電性 ,  ポリマー ,  表面自由エネルギー