抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
土地所有の変遷にみる近現代の意味を京都市岡崎・南禅寺地区を事例に考察した。90区画の邸宅・庭園を選定して,1889年~2012年の期間におけるデータを抽出・整理して分析した。その結果,1)土地所有権は,戦前に名望家が所有し,戦後は法人による所有権の取得が進み,現在では個人と法人の所有者が並存する構造となっている。2)当地区における区画は,売買によって利益を生み出す商品としてだけでなく,土地利用を変えず所有し続けることに意味がある「資産」としても捉えられてきた。3)今後の課題は,悉皆調査ではないため,完全には土地所有構造を明らかにしたことにはならない。土地所有者の意思決定を考えるには,土地利用の変化と土地所有権の変遷の関わりを検討することが必要である。