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J-GLOBAL ID：201402239120213789   整理番号：14A1213747

サウンディング試験孔を用いた盛土斜面の原位置孔内回転せん断試験 -模型実験による検証とため池堤体での適用-

Method of in-situ rotation shear test for an embankment slope using a sounding borehole - Verification by model tests and field investigations on small embankment dam -

著者 (5件)： 堀俊和 ((独)農研機構農村工学研究所・施設工学研究領域) ,  毛利栄征 ((独)農研機構農村工学研究所・施設工学研究領域) ,  大北耕三 ((株)大北耕商事) ,  近藤巧 (K&Oコーポレーション) ,  向江悠策 ((独)農研機構農村工学研究所・施設工学研究領域)
資料名： 地盤工学ジャーナル(Web)
巻： 9  号： 3  ページ： 443-455 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： U0044A  ISSN： 1880-6341  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地震や豪雨時に農業用ため池が決壊する懸念があることから,全国の膨大な数のため池堤体の安定性診断が必要となっている。筆者らは,サウンディング試験孔を用いて簡易に堤体土の強度定数を測定するための原位置試験法(孔内回転せん断試験)を開発した。せん断刃が付いた特殊なバルーンを小孔内で膨張させ,孔壁に拘束圧をかけた状態で回転することにより,粘着力c,せん断抵抗角oを同時に算定することができる。大型模型地盤やため池堤体において孔内回転せん断試験を行い,三軸圧縮試験の強度定数と比較した結果,礫分の多い地盤ではばらつきがあるものの,不飽和地盤で両者はほぼ一致する結果が得られ,すべり安全率を算定する上で三軸圧縮試験とほぼ同等の精度があることが分かった。一方,飽和地盤では,粗粒材料では排水強度,細粒土では非排水強度と近い結果となり,せん断中の間隙水圧評価が必要であることが分かった。(著者抄録)

シソーラス用語： 溜池 ,  *堤防 ,  *原位置試験 ,  不飽和土 ,  盛土 ,  模型試験 ,  粘着力 ,  角度 ,  剪断強さ ,  貫入試験 ,  剪断応力 ,  気球 ,  現地調査 ,  安定性解析 ,  *土質試験 ,  間隙水圧
準シソーラス用語： スウェーデン式サウンディング試験 ,  バルーン ,  *孔内回転せん断試験 ,  剪断抵抗角

分類 (1件)： 現地調査,土質試験  (RA03020I)

引用文献 (15件)：

• 1) 農林水産省農村振興局:東日本大震災を踏まえた農業用施設の設計上の重点課題に関する検討状況について, http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/nousin/bukai/h23_9/pdf/data3.pdf,pp.14, 2013.
• 2) 福島県農業用ダム・ため池耐震性検証委員会:藤沼湖の決壊原因調査報告書(要旨), pp.1-7, 2012.
• 3) 兵庫県農林水産部農林水産局農村環境課・農地整備課:台風23号(平成16年10月20日)農地農業用施設災害記録誌,7-11,2005.
• 4) 農林水産省農村振興局:http://www.maff.go.jp/j/nousin/sekkei/totikai/pdf/data1-2_201210.pdf,2013.
• 5) 農林水産省農村振興局:農業用ため池緊急点検(緊急点検)の結果及び農業用ため池緊急整備・災害管理対策計画(暫定計画)の策定状況について(プレスリリース),ため池緊急点検・緊急整備計画報告書,93p,2006.

タイトルに関連する用語 (8件)： サウンディング ,  試験 ,  盛土斜面 ,  せん断試験 ,  模型実験 ,  検証 ,  ため池 ,  堤体