抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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防災気象情報の作成者と利用者の災害リスクに対する認識を近づける試みとして,地域気象情報の実践研究を,三重県伊勢市の宮川流域の一部地域を対象に実施している。本論文は,対象地域の地域気象情報についての具体的検討を行うために,先行研究に引き続き,実施したインタビュー調査,地域の災害時着目点等の調査について述べた。調査対象者の多くが災害時に小学校区程度の地域現象を質的に捉えていた調査結果を踏まえ,現在の気象情報が抱える課題を社会制度の視点から確認した。現在試みられている気象情報の改善策が,利用者の災害リスクの認識の視点から見ると,限界があることを確認した。そして,情報の作成者,利用者の災害リスクに対する共同意識を醸成する社会制度として検討した共同構築の意義,枠組,展望について述べた。