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J-GLOBAL ID：201402240739450090   整理番号：14A0358007

タバコカスミカメの生態と生物的防除資材としての有効性(前編)-タバコカスミカメの生態の概略と飼育方法-

著者 (1件)： 中石一英 (高知県農技セ)
資料名： 植物防疫  (Plant Protection)
巻： 68  号： 3  ページ： 122-127  発行年： 2014年03月01日 
JST資料番号： G0617A  ISSN： 0037-4091  CODEN： SHBOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高知県のナス,ピーマンおよびシシトウの施設栽培における鱗翅類害虫対策として,200年代前半に総合防除体系が確立された。しかし,2003年頃から基幹殺虫剤のピリプロキシフェンに対する感受性の低下したタバココナジラミが発生し,新たな防除資材が求められるに至った。2005年には,施設ナス圃場で自然発生したタバコカスミカメがタバココナジラミを抑制し,防除資材としての開発が期待されるようになった。タバコカスミカメはスジコナマダラメイガ卵を餌として継代飼育が可能である。タバコカスミカメはミナミキイロアザミウマも捕食する。カスミカメムシ類は雑食性なので作物食害の危険性を調べた。ピーマンでは生育および減収や奇形果などの影響は認められなかった。しかし農家の圃場でピーマンやシシトウの奇形果が確認されているので注意を要する。ナスでは食害が見られたが,減収や奇形果の発生は認められていない。

シソーラス用語： *カスミカメムシ科 ,  生態 ,  生物的防除 ,  *生物農薬 ,  天敵 ,  高知県 ,  ピーマン ,  トウガラシ属 ,  施設栽培 ,  総合防除 ,  農薬耐性 ,  タバココナジラミ ,  ナス ,  メイガ科 ,  飼育 ,  ミナミキイロアザミウマ ,  動物行動 ,  食害 ,  果実【器官】 ,  作物収量 ,  害虫防除 ,  殺虫剤 ,  *果菜 ,  窒素複素環化合物 ,  フェノールエーテル
準シソーラス用語： シシトウ ,  スジコナマダラメイガ ,  *タバコカスミカメ ,  奇形果 ,  継代飼育 ,  捕食

分類 (3件)： 野菜  (FC03043X) ,  昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U) ,  生物的防除  (FC05030B)

物質索引 (1件)： ピリプロキシフェン

引用文献 (13件)：

• COHEN, A. C. (1996) : Plant feeding by predatory Heteroptera : evolutionary and adaptational aspects of trophic switching. In Zoophytophagous Heteroptera : implications for life history and integrated pest management., Entomological Society of America. Lanham, MD., USA, p. 1~17.
• 広瀬拓也ら(2008):四国植防 34:489~496.
• HOLLING, C. S.(1959):Can. Entomol 91:293~320.
• 伊藤嘉昭・村井 実(1977):動物生態学研究法 上巻,古今書院,東京,268 pp.
• 梶田恭司(1978):Rostria 29:235~238.

タイトルに関連する用語 (6件)： タバコカスミカメ ,  生態 ,  生物的防除 ,  資材 ,  有効性 ,  飼育