文献
J-GLOBAL ID:201402241001806547   整理番号:14A0005887

中学校理科における植物教材の適切性-生物多様性及び生命の連続性の理解に向けて-

Appropriateness of Teaching Materials on Plants in Lower Secondary School Science-Aiming at Students’ Comprehension of Biodiversity and Continuity of Life-
著者 (3件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 161-170  発行年: 2013年11月27日 
JST資料番号: L6042A  ISSN: 1345-2614  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究では,中学校学習指導要領第2分野「植物」に関連する領域を,昭和22年試案から平成20年改訂に至るまでの内容の変遷を調査した。また,昭和47年から平成24年までの中学校理科教科書「花のつくり」の内容を調査するとともに,大学生を対象に中学校理科第2分野「花のつくり」で観察した植物に関するアンケートを実施し,植物教材を通した生物多様性と生命の連続性の理解及び植物教材の適切性について分析した。その結果,次のことが明らかになった。(1)平成元年以降の学習指導要領理科第2分野「植物の体のつくりと働き」には「生命の連続性」に関する記述はなかったが,教科書においては「生命の連続性」に関する記述が見られた。(2)教科書の観察・実験で扱われる植物は,「アブラナ」「ツツジ」「エンドウ」であったが,実際の観察・実験では「アブラナ」「タンポポ」「エンドウ」が多く扱われていた。(3)平成24年版理科教科書における「花つくり」の観察・実験で扱われている植物は,概ね春の観察に適していた。(4)アンケート回答者在学時都道府県を,サクラの開花日の4月10日の等期日線で分けて温暖地域と寒冷地域の出身者別に比較すると,観察に用いられた植物上位8種については,統計上の有意差は認められなかったが,カラスノエンドウは温暖地域,寒冷地域の出身者で有意差が認められた。(5)学生の約55%が複数の植物を観察していたが,約45%は1種類の植物または不明と回答しており,「生物多様性の理解」の観点で課題となると考えられる。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
科学技術教育 
引用文献 (46件):
  • 1) 鳩貝太郎編著(2008)「生物教育における生命尊重についての指導観と指導法に関する調査研究」,科学研究費研究成果報告書(課題番号17300257),1-19.
  • 2) 鳩貝太郎編著(2011)「生命尊重の態度を育成する体系的な生物学習プログラムの開発と評価に関する調査研究」,科学研究費研究成果報告書(課題番号20500770),3-8.
  • 3) Iwama, J., Matsubara, S., & Shimojo, T. (2008). Study on Teaching Materials of Creature in Elementary School Science Textbooks-Appropriateness of the Fact that Japanese Schools begin in April-, The 22nd Biennial Conference of the AABE(アジア生物教育協議会第22回隔年会議)『生物教育』第48巻,第1/2号,107.
  • 4) 岩間淳子・松原静郎・稲田結美・小林辰至(2011)「小・中学校における生命倫理の変遷とその意義」『日本科学教育学会第35回年会論文集』,259-260.
  • 5) 岩間淳子・松原静郎・下條隆嗣(2006)「理科教科書における記述量の多寡と児童・生徒の好み-「花のつくり」を例にして-」『日本科学教育学会年会第30回論文集』,251-252.
もっと見る

前のページに戻る