文献

J-GLOBAL ID：201402241649001323   整理番号：13A1955899

衛星測位の補間のための気圧高度履歴に基づく移動経路推定

Migratory Pathway Estimation Based on Pressure Altitude History

著者 (2件)： 森下功啓 (熊本大学大学院自然科学研究科) ,  三田長久 (熊本大学大学院自然科学研究科)
資料名： 測位航法学会論文誌(Web)  (Journal of the Institute of Positioning, Navigation and Timing of Japan (Web))
巻： 4  号： 1  ページ： 1-10 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： U0213A  ISSN： 2185-2952  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： GPSを用いた野生動物の追跡において,追跡期間の延長が課題となっている.特に観測機器の重量が200 g以下であれば,大容量のバッテリを搭載できないためにGPS受信機の消費電力を減らす必要が生じる.本研究の目的は,測位間の気圧高度履歴を基に経路を推定することで追跡装置の観測期間を延長することである.経路はデジタル標高モデルと気圧高度履歴を比較することで推定される.実験の結果,山で収集された気圧を基に2時間に渡る経路の再現が可能であった.本手法はこれまで行われてきたGPSにより高頻度に測位する方法と比べると3倍以上の観測期間を見込むことができた.本研究により,今以上に小型哺乳類の効率的な保護が期待される.(著者抄録)

シソーラス用語： *位置測定 ,  衛星航法 ,  *気圧 ,  遠隔測定 ,  *野生動物 ,  *追跡調査 ,  経路 ,  *受信機 ,  *消費電力 ,  生物 ,  *自然保護 ,  動物福祉 ,  衛星測位 ,  *GPS ,  小型哺乳類 ,  省エネルギー技術 ,  節約
準シソーラス用語： 省エネルギー ,  *GPS【位置決め】 ,  動物保護

分類 (1件)： 電子航法一般  (ND14010O)

引用文献 (18件)：

• 1) 農林水産省, "平成23年度食料・農業・農村白書", pp. 276-277. 2012.
• 2) 農林水産省, "平成23年度森林・林業白書", pp. 89-90. 2012.
• 3) 伊吾田宏正, 早稲田宏一, 櫻木まゆみ, 宇野裕之, 梶光一, 金子正美, 赤松里香, 前川光司, "GPS首輪の評価とエゾシカへの適用", 哺乳類科学, Vol.42, No.2, pp.113-121, 2002.
• 4) 石塚譲, 川井裕史, 大谷新太郎, 石井亘, 山本隆彦, 八丈幸太郎, 片山敦司, 松下美郎, "季節, 時刻および植生が大阪のニホンジカ (Cervus nippon) の行動圏に及ぼす影響", 哺乳類科学, Vol.47, No.1, pp.1-9, 2007.
• 5) 樋口直人, 間瀬憲一, "鳥類モニタリングシステムにおける飛翔/休止判定方式に関する検討", 電子情報通信学会技術研究報告, アドホックネットワーク, Vol.110, No.454, pp.125-129, 2011.

タイトルに関連する用語 (5件)： 衛星測位 ,  補間 ,  履歴 ,  経路 ,  推定