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J-GLOBAL ID:201402242471934572   整理番号:14A0404812

安定同位体比分析および微量元素分析による湯通し塩蔵ワカメの産地判別

Tracing the Geographical Origin of Boiled and Salted Wakame (Undaria pinnatifida) Using Trace Element and Stable Isotope Analyses
著者 (4件):
資料名:
巻: 61  号:ページ: 134-138  発行年: 2014年03月15日 
JST資料番号: F0895A  ISSN: 1341-027X  CODEN: NSKKEF  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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鳴門(北泊,北灘,丸山,里浦,鳴門町,和田島,福村)・三陸(普代,小友浦浜,広田),韓国(高興,明川,薬山)および中国(正明寺,柏嵐子)で収穫された素性の確かな湯通し塩蔵ワカメ(210試料)について,既報の炭素・窒素同位体比分析の結果と9元素組成(Mg・P・Ca・V・Mn・Zn・Rb・Sr・Ba)を組み合わせることにより,産地判別の正確さの向上を検証した。9元素の組成を比較した結果,中国産については他の地域よりもとくにMg・Ba・Mn・V・Znの濃度が高く,特徴的な傾向が得られた。特徴の得られた5元素濃度(Mg・Ba・Mn・V・Zn)と炭素・窒素同位体比の結果を用いて,鳴門・三陸・中国・韓国の4群について正準判別分析を行った。炭素ステップワイズ法によって,窒素同位体比と4元素濃度(Mg・Ba・Mn・V)が選択され,鳴門産と中国産について特徴が見られ,判別率は,鳴門産は100%(64点中),中国産は94.4%となった。しかし,三陸産と韓国産の特徴は類似し,判別率は80%前後となった。以上より,安定同位体比と微量元素組成を組み合わせることで,湯通し塩蔵ワカメの産地判別の正確さが向上した。(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
海藻類  ,  食品の分析  ,  放射化学的分析一般 
引用文献 (5件):
  • 1) 諸橋 保,青山恵介,浪越充司,木村康晴,服部賢志,元素分析による湯通し塩蔵わかめの原料原産地判別,日本水産学会誌,77, 243-245 (2011).
  • 2) 鈴木彌生子,國分敦子,絵面智宏,中山和美,炭素・窒素・酸素安定同位体比分析による湯通し塩蔵ワカメの産地判別の可能性,日本食品科学工学会誌,60, 1-10 (2013).
  • 3) 西澤一俊,新わかめ入門(食品知識ミニブックスシリーズ)日本食糧新聞社.
  • 4) 大越健嗣 : 海のミネラル学-生物との関わりと利用,成山堂書店 (2007).
  • 5) 関本邦敏,遠藤昭夫,片峯伸一郎 : 素干し,灰干し,および塩蔵ワカメの水戻し処理による6種のミネラル類溶出の比較,日本栄養・食糧学会誌,39, 67-70 (1986).

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