文献

J-GLOBAL ID：201402242803697936   整理番号：14A0552293

コマツナの硝酸イオン濃度および硝酸還元酵素活性に及ぼす生育温度の影響

Effects of Growth Temperature on Nitrate Concentration and Nitrate Reductase Activity in Komatsuna (Brassica rapa L. var. perviridis)

著者 (3件)： 壇和弘 (独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター) ,  大和陽一 (独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター) ,  今田成雄 (独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 13  号： 1  ページ： 41-46 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コマツナ(Brassica rapa L. var. perviridis)の硝酸イオン濃度および硝酸還元酵素(NR)活性に及ぼす生育温度の影響について検討するために,‘はるみ小松菜’および‘楽天’を用いて,生育温度10/5,15/10,20/15,25/20,30/25および35/30°C,12時間日長,PPFD 300μmol・m^-2・s^-1の環境条件で養液栽培を行った.全体的に,‘はるみ小松菜’より‘楽天’で可食部の硝酸イオン濃度は高かった.両品種ともに,生育温度が高いと,硝酸イオン濃度が高く,非リン酸化および全NR活性は低くなる傾向がみられた.非リン酸化および全NR活性と硝酸イオン濃度との間には負の相関関係が認められ,高温条件下ではNR活性が低くなることにより硝酸イオン濃度が高くなると考えられた.(著者抄録)

シソーラス用語： *コマツナ ,  養液栽培 ,  濃度 ,  *硝酸レダクターゼ ,  酵素活性度 ,  植物成長 ,  温度依存性 ,  高温 ,  低温 ,  実験室
準シソーラス用語： 硝酸イオン濃度 ,  人工気象室

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  植物生理学一般  (EH02010Y)

引用文献 (23件)：

• Cantliffe, D. J. 1972. Nitrate accumulation in spinach grown under different light intensities. J. Amer. Soc. Hort. Sci. 97: 152-154.
• 壇 和弘・大和陽一・今田成雄.2005.光強度および赤色光/遠赤色光比の違いがコマツナの硝酸イオン濃度および硝酸還元酵素活性に及ぼす影響.園学研.4: 323-328.
• 藤原隆広・熊倉裕史・大田智美・吉田祐子・亀野 貞.2005.市販ホウレンソウのL-アスコルビン酸および硝酸塩含量の周年変動.園学研.4: 347-352.
• 福田直也・宮城 慎・鈴木洋二・池田英男・高柳謙治.1999.深夜照明と培養液からのNO₃^-除去が水耕ホウレンソウの生育と葉の汁液中NO₃^-濃度に及ぼす影響.園学雑.68: 146-151.
• Ghosh, S. C., K. Asanuma, A. Kusutani and M. Toyota. 2000. Effect of temperature at different growth stage on nonstructural carbohydrate, nitrate reductase activity and yield of potato. Environ. Control Biol. 38: 197-206.

タイトルに関連する用語 (5件)： コマツナ ,  硝酸イオン濃度 ,  硝酸還元 ,  酵素活性 ,  生育温度