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J-GLOBAL ID:201402243346397340   整理番号:14A0312594

青森県の降雪地域で採取した降水中の水素と酸素の安定同位体比の特徴

Characteristics of hydrogen and oxygen stable isotope ratios in precipitation collected in a snowfall region, Aomori Prefecture, Japan
著者 (8件):
資料名:
巻: 48  号:ページ: 9-18  発行年: 2014年 
JST資料番号: S0495A  ISSN: 0016-7002  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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本州最北部の3定点にて16から17日間隔で採取した降水試料のδ2Hとδ18Oの特徴を研究した。青森県の六ケ所村と鰺ケ沢定点はお互いに約100km離れており,それぞれ,太平洋岸と日本海側に位置する。八甲田定点は六ケ所村と鰺ケ沢定点の中間に位置し,標高が1334mである。六ケ所村では2000-2011期間,鰺ケ沢と八甲田定点では2003-2006期間,降水試料を継続的に採取した。全定点において,降水のδ2Hとδ18Oは夏季に高く,冬季に低くなる弱い季節性を示した。夏季(6,7,8月)において,δ2Hとδ18O間の回帰直線の切片は地域的な天水回帰直線(LMWL)に乗り,勾配は同じであるが全球での天水回帰直線(GMWL)より低く,冬季(12,1,2月)において,LMWL切片は勾配は同じであるがGMWL切片よりも高い。降水現象の時間的ずれがあっても,沿岸2定点でのδ18O時間変動は類似していた。全ての定点において,D過剰値は冬季に高く夏季に低い明確な季節性を示し,東北地方に到達する気塊に含まれる水蒸気起源の季節的な変動を示す。冬季における八甲田でのD過剰値は他の定点より高く,八甲田での降水が日本海の遠隔地から輸送された水蒸気より構成されることを示唆する。本研究の様な降水中のδ2Hとδ18Oの長期観測結果は地域的な水文学や数値モデルの検証研究に有効となる。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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対流圏・成層圏の地球化学  ,  その他の同位体地球化学 
引用文献 (37件):
  • Aoki, M. (1992) Magmatic fluid discharged to the surface from the Osorezan geothermal system, northern Honshu, Japan. Rep. Geol. Surv. Jpn. 279, 16-21.
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  • Coplen, T. B. (1996) New guidelines for reporting stable hydrogen, carbon, and oxygen isotope-ratio data. Geochim. Cosmochim. Acta 60, 3359-3360.
  • Craig, H. (1961) Isotope variations in meteoric waters. Science 133, 1702-1703.
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